たかが名前、されど名前 [雑記]
美人の苦悩
私の名前は珍しい。
（以下略）
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私の名前も、小学生当時としては、珍しかった。
さらに、漢字の読みが難しく、学校の先生ですらクラス替え後の
初出欠を取るときはつっかえていた。
だから、クラス替えが憂鬱で仕方なかった。
他の人には、私の名前は可愛いらしく、
オトナのヒトによく、
「 カワイイ名前ねぇ～ 」 と言われた。
カワイイ名前。
「カワイイ」のは、「名前」なのだ。
そして、私には妹がいる。
妹は、姉の私から見ても、とっても可愛い。
オトナのヒトは、妹には、
「 ○ちゃんは、お人形さんみたいでカワイイねぇ～ 」 と言っていた。
隣で聞いている小さな私は、複雑だった。
確かに、可愛いと思うから、姉として嬉しかったけれど、
「カワイイ」のは、「名前」ではなく、「妹自身」なのだ。
なのに私は、「名前」だけが「カワイイ」だけだ。
決して私自身が可愛いわけではない。
今から考えると、可愛い妹に対しての私の愛情は、
ひねくれ、歪んだかもしれない。嫉妬していたと思う。
そして、
「 名前、可愛いね 」と言われるたびに、
どうせ、私は名前負けしてるよ、
名前だけが可愛いだけで、かわいくないよ、
自分で付けたものぢゃないから、別に嬉しくもないんだけど、苦労もあるし
と、ひねくれ、確かに可愛げのないヤツだった。
名前ひとつで、悩んだりしていたんだよなぁ私。
なんで、こんな名前を付けたのか...両親を妬んだものだ。
でも、名前の由来や、
当初考えていた漢字が役所で受け付けてくれず、急遽別の漢字に
したことなど、母親から聞いたとき、
名前ひとつにも、両親はいろいろ考えて、大変な思いをして、
たったひとつ、この「名前」をつけてくれたんだ・・・
と、ありがたい「名前」に変わっていた。
未だに、自分の「名前」を発音するのは、苦手なことのひとつだけど、
気に入っています、自分の名前。
ずっと、この「名前」で生きていく。
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by Youkimu (2006-01-13 03:45)