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月の満ち欠け。 [心の代弁、のようなモノ]

昨日、今日と夜の空気が冷たく、寒くて
空を見上げると、月が遠くのほうで
細く光っていた。

「細いな...」
見上げるまで、なんだかモヤモヤ考えていたことが
すっと少しひいて
ただ月の細さを思った。

もっともっと細くなったら、消えてしまいそう。

「私は、月を見上げるのが好きだ。」
月を見上げたあと、バスに乗り込みながら、思った。

太陽は、見上げるのにはまぶしすぎて
どうしても、なにかを介してとか、斜めからとかしか
見ることができない気がする。

月も太陽も星も、
雲も雨も雪も風も嵐も
何もかもを生み出し抱いて、吐き出す空。
そんな空に、私は憧れている。

それから、
取り溜めていたドラマを見ながら
号泣した。

ドラマが終わってからも、涙が止まらなかった。
久々に、声を出しながら泣いた。
ドラマのせいなのか、
最近読んでいる本のせいか、
月を見上げるまで考えていた諸々のことのせいなのか、
空のようにはなれない悔しさからなのか、
それとも、それらすべてのせいか、
そのどれでもなく別のことで泣いたのか。

おかげで今日一日、目が腫れて困った。
目の腫れは、5%くらいは花粉のせいにしておこう。



 


 


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